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『アズレン』改造艦の歴史を探る(5):護衛空母ボーグ『アズールレーン』

『アズールレーン』に登場する艦の中には「改造」による強化が可能な艦がある。高難度海域の攻略を行なう際、改造艦の優秀な戦闘力に頼っている指揮官も多いはずだ。この記事では、改造可能な艦、および元となった史実艦の歴史について書かせてもらおうと思う。艦が歩んだ歴史を知ることは、より『アズレン』世界を楽しむための助けになるだろう。

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護衛空母ボーグ

『アズレン』では軽空母にカテゴライズされているボーグだが、ここでは彼女本来の艦種である護衛空母として表記した。護衛空母というカテゴリーについてはこちらの記事に記載させてもらっているので興味のある方は是非お読みいただきたい。

『アズレン』改造艦の歴史を探る(1):護衛空母ロング・アイランド

さて、日夜『アズレン』をプレイしている指揮官ならば、ボーグを見たことがないという人はいないはずだ。低難度海域でも手に入り、ドロップ率も高め。気づけばボーグが何隻も溜まっていて、強化素材としての活用がメインだという指揮官も多いはず。

しかしながら実際に運用してみると、使い勝手がいい艦であることに気づくはずだ。ノーマルの軽空母としてはレンジャーを運用している指揮官が多いだろうが、レンジャーは戦闘機を搭載できないため防空火力に難がある。

その点、ボーグの艦載機スロットは爆撃と航空のスロットを1つずつ備えているため対空能力を備えている。

さらにノーマル艦であるため当然ながら燃費もいい。保有スキルも発動時に航空攻撃をすぐ使用可能にするスクランブルであるため、基本性能以上の火力を繰り出すことも可能だ。

ただし軽空母の中でも耐久度が低めであり、その点には気を付ける必要があるが運用して損をするような艦ではないと断言できる。

改造後のボーグ

 

改造に必要なアイテムは空母改造図T1×13とT2×18、それに同キャラないしはブリとなる。資金は14000と、改造艦の中では比較的安価だ。

基本性能も大きく向上し、 装填、対空、航空の3ステータスは軽空母中、ロング・アイランド改に次ぐ2位となる。

また、 新たに習得するスキル「主力艦隊・対空指揮」は2018年5月時点ではボーグのみが保有するスキルであり、主力艦隊の防空値をLV1で5.0%、LV10で15.0%アップさせることができる。

低燃費艦隊で防空能力を必要とするシチュエーションでは、ボーグ改は極めて有力な選択肢になるだろう。爆撃機スロットの補正が145%であるため火力も一層向上する。

高難度海域でも通用する性能を十分備えているため、余裕がある指揮官はぜひボーグに改造を施してもらいたい。実際に運用すると想像を超えるレベルの高性能艦であることに気づき、驚く指揮官も多いだろう。

ボーグの誕生

1941年。アメリカはドイツのUボートによる通商破壊戦により多大な損害を受けたイギリスの支援および、自国の参戦に備えて商船を改造した小型の空母を建造すると決定。

C3型輸送船を改造して建造された護衛空母第一号であるロング・アイランドは運用試験と改装を経て改良を加えられて正規空母の不足を補うだけの性能を持つとみなされ、護衛空母の大量生産が決定された。


▲史実のボーグ。このときの艦種はACV。空母を示す艦種記号「CV」にA(Auxiliary:補助)がついた形となっている(写真はwikipediaより)

ロング・アイランドと同様にC3型輸送船を元として作られた初の量産型護衛空母、ACV(CVE)-9 ボーグはこうして誕生した。ロング・アイランドの建造及び改良で得られた知見を元に建造されたボーグ級は、計画段階では49隻の建造が予定されていた。

しかしながらC3型貨物船の数が足りず、一部は最初から空母として建造されることとなった。厳密にはC3型貨物船を改造したものをボーグ級。最初から空母として建造したものをプリンス・ウィリアム級として区分する。

しかしそれでも足りずに4隻はT2型油槽船を改装して補うと決定される。油槽船原型の護衛空母はサンガモン級と名付けられて別の形式として登録されたため、最終的には45隻が建造されることとなった。そのうち34隻がイギリスにレンドリースされ、復元性向上のためのバラストを搭載するという改装を受けてアタッカー級として登録。残り11隻がボーグ級となりアメリカ海軍に所属して実戦に投入された。

なお、ボーグ級は8番艦のブロック・アイランドのみがドイツ軍のUボートによる攻撃により戦没しているが、じつはドイツ軍による唯一のアメリカ軍空母撃沈記録であり、日本軍以外が沈めた唯一のアメリカ軍空母という珍しい記録となっている。


▲このときの艦種はCVE(護衛空母)。EはEscort(護衛)を意味する。(写真はwikipediaより)

1941年10月1日に起工されたボーグだったが、建造中に太平洋戦争が勃発する。1942年9月26日にボーグが就役を果たしたときには、既に史上初の空母対決である珊瑚海海戦も、大戦の行く先を決定づけたミッドウェーの戦いも既に終了していた。

この戦いについてはより詳しく記載した記事があるので紹介させていただきたい。

珊瑚海海戦:『アズレン』【特別企画】空母レキシントン発見記念。その歴史を紐解く!

ミッドウェー:【アズレン】航空母艦エンタープライズ:ヨークタウン級、蒼海の三姉妹

 

ボーグの戦歴

沈んだレキシントン及びヨークタウンの生き残り乗組員を迎え入れ、早期の戦力化に成功したボーグは訓練を完了した後に大西洋側に配備され、対Uボートの哨戒任務に従事した。1943年5月22日には最初の撃沈を記録し、続いて6月5日、12日、7月23日と立て続けにUボートを沈め、戦果を挙げている。


▲ボーグ改は練度の高い乗員を確保できたことについて、ヨーキィ(ヨークタウン)とレディレックス(レキシントン)に感謝を述べている。

 

ボーグの戦果の中で、極めて特殊なものとされるのが、大西洋海域における日本軍潜水艦の撃沈である。基本的に日本軍の潜水艦は太平洋側に展開されていたが、ごくわずかにだが大西洋側での作戦も行われていた。

大西洋側での大きな作戦の1つが、日本とドイツの間で戦略物資や新兵器の図面、技術者などをやりとりしていた「遣独潜水艦作戦」である。アメリカも、遠く離れた日本とドイツの間で行われる作戦とあり特別な関心を示し、無線を傍受し解読するなど対策を練っていた。

6月8日、日本軍潜水艦「伊52」が 2トンの金塊、およびスズ・モリブデン・タングステンなどの希少金属、計228トンを搭載してドイツへ向かっていることを突き止めたアメリカ軍は、スペイン近海で哨戒任務にあたっていたボーグに対応を指示。6月22日、北緯15度00分 西経40度00分地点で伊52を発見したボーグはアベンジャー攻撃機を発艦させ、攻撃を行った。

6月24日午前1時に繰りだされた第二波攻撃が伊52を捕らえ、撃沈を記録。伊52は乗員と金塊、希少金属を載せたまま、深海5000メートルの世界へ姿を消した。なお、1995年に金塊狙いのトレジャーハンターにより伊52は発見され、調査も行われたが金塊の発見には至っていない。

最終的に、ボーグは12隻の潜水艦撃沈を記録。 殊勲部隊章および3つの従軍星章を受章している。


▲ボーグの自己紹介では、12回も三振を奪ったとあるが、これは史実での潜水艦撃沈記録を示していると思われる。

ドイツ降伏後は太平洋側に移動するが日本軍の組織的な抵抗はほぼ終了しており、そのまま終戦。帰還兵の輸送作戦マジック・カーペットに参加し多くの兵士を家族の元に戻すという大仕事をやってのけた後、1946年11月30日に退役。アメリカを守るために小さな身体で戦い抜いた彼女は、1960年に日本でスクラップとして解体され、艦生を終えたのだった。

 

 

・参考文献
『護衛空母入門 その誕生と運用メカニズム』(光人社NF文庫・著:大内建二)
『丸』2017年6月号「商船改装空母 サブ空母の系譜」


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