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『ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション』レビュー。これは“未来”に語り継ぐべきRPGだ!!

 5月29日に発売されるNintendo Switch用RPG『ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション(以下、ゼノブレDE)』のプレイレビューを掲載します。


 本作は2010年にWii用ソフトとして発売された『ゼノブレイド』を、ストーリーやプレイのボリュームはオリジナルそのままに、グラフィックをHD化したタイトル。一部の楽曲を新規音源で再収録し、“決定版(Definitive Edition)”と銘打つにふさわしい内容となっています。

 『ゼノブレイド』は2015年にNewニンテンドー3DS専用版も発売されましたが、現在はプレイ環境を整えるのがなかなか難しいだけに、リマスター化の発表に心躍らせた方も多いはずです。


 今回は古参ファンの1人であり、「オススメのRPGは?」と聞かれるたびに『ゼノブレイド』の名前を挙げ続ける編集Oが、まずは未体験の方に向けて『ゼノブレイド』の魅力を徹底プッシュ! そしてファン目線でのレビューをお届けします。

“世界の広さがおもしろさにつながる!”と実感できる巨神型のエリア構造

 まずは『ゼノブレイド』を未体験の方に、私が考えている作品の魅力を説明します。まず1つ目の魅力は、冒険するエリアがオープニングで戦っている2体の巨神の身体であること。しかも、各エリアはまるで“オープンワールド”と言えるくらい、ムチャクチャな広さを誇るんです。

 ポイントは単に広いだけでなく、土地の緩急やランドマークという“見映え”を考慮したデザインになっているのに加え、モンスターやクエストが物語の導線に合わせて配置され、最終的には自然と隅々までマップを制覇したくなる設計になっているということ。

▲マップは踏破部分が開示される仕組みで、未踏の地を歩くという楽しさがあります。ただし、ケタ外れに高レベルのモンスターが徘徊していることも!!

 作業的に歩かされることがなく、物語を追いながら移動も自発的に楽しめるという奇跡的なバランスが取れたRPGは、発売から10年経った今でもなかなか出会えていません。きっと“世界の広さはおもしろさにつながるんだ!”と、私と同じ感動を味わっていただけると思います。

▲要所にファストトラベル(いわゆるワープ)のポイントがあり、移動したエリアが広がるほどに結果的に移動もラクになります。

 なお、個人的に印象に残っているエリアは“大剣の渓谷”で、ここはオープニングで巨神が振るう大剣になります。オリジナル版で初めて足を踏み入れた時は、目の前の光景とあのシーンをマッチさせようとするも、「この広大なエリアがあの大剣なの!?」と脳が混乱しまして(笑)。


 ですがその混乱も「大剣がこのスケールならば、それを振るった巨神はどれだけデカいんだ!」と、しだいに興奮へと変わってくるんですね。たいていのエリアには体の部位名が付いているので、ぜひ脳内で補完しながらこの非現実感を味わってみてください。

▲本作の人気エリア、ガウル平原。巨神脚(ふともも)と呼ばれる部位だけに、その広さもかなりのもの。

シームレスかつリアルタイムの状況判断が勝敗を分ける熱いバトル!

 そして2つ目の魅力は、RPGの肝でもあるバトルです。本作はフィールドを徘徊するモンスターに、シームレスで戦いを挑めるシステムを採用しています。戦うのもよし、避けて移動するのもよし、あえて強敵に挑むのもよしと、まさにオープンワールド的なゲームデザインなのです。

▲戦う前にLorRボタンでモンスターをターゲットすれば、対象のレベルが確認できます。たとえ全滅しても特にデメリットはありません。

 そんなバトルは使うアーツ(技)をアイコンで選ぶという、視覚的にわかりやすい作りになっており、リアルタイム&スピーディに展開します。攻撃する場合はターゲット後、バトルパレットの中央にある抜刀を選べばOKで、接近すれば通常攻撃がオートに。そして適時に使用可能なアーツ(技)を選びます。

 この時に重要なのが、モンスターがどんな状態なのか、そして自分がどんな位置で攻撃しているかなどを見極めること。アーツには特定の位置でないと特殊効果を発揮できないタイプもあるので、バトル中は位置取りや攻撃中の状態に気を配る必要があるのです。

▲アーツのポジション取りも、ベストな位置だと水色で“!”が表示されるのでわかりやすいです。

 慣れないうちはあたふたしてなかなかジャストタイミングでアーツを決められませんが、例えばシュルクが崩し効果のある“ターンストライク”を使い、ラインが崩し状態で転倒させられる“ワイルドダウン”を使うというように、鉄板の流れを見つけられると安定感がグッと増します。

▲どのアーツをどんな並びでバトルパレットにセットするのか、どのアーツを成長させるかなどこだわりを反映できるのも魅力なのです。

 バトルで重要な要素が、主人公のシュルクが扱う“モナド”に秘められた“未来視(ビジョン)”の力を使った危機回避です。物語ではこの力で味方の危機を救い、運命を切り開いていくのですが、バトル中に自分や味方が戦闘不能になりそうな場合、未来が見える形で提示されます。

▲誰がどんな攻撃で戦闘不能になるのかが見えるので、自身で対処するか仲間に教えて対処を指示しましょう。

 この時に例えば物理耐性を上げるアーツでダメージを減らしたり、対象のヘイト(敵視)を稼いでターゲットを変えたりすれば、戦闘不能を避けられる仕組みです。プレイヤーがあたかも“未来視”しているような感覚を味わえるのも魅力でしょう。

仲間やNPCとキズナを深めることで深みを増す世界

 そして3つ目にお伝えしたい魅力は、仲間や街の住人(NPC)と深められる“キズナ”です。これは主にクエストをクリアすることで深めることができ、仲間の場合は特定のポイントで“キズナトーク”が見られたり、使用できるスキルが増えたりします。

▲“キズナトーク”はキャラクターの心情がわかる内容が多く、選択肢で相手の反応が変わる場合も。

 街の住人は名前がある人との交流が可能で、これはメニュー画面の“キズナグラム”で確認できます。交流が深まればクエストが発生し、交換できるアイテムが増えるなどのメリットがあります。

 そんな“キズナグラム”ですが、キズナが深まっていくと住人同士が線で結ばれ、人間関係も確認できるようになります。住人によってはコロニー(街)を越えての人間関係があるなど、物語が進むほどに世界に深みが増していく要素なので、ぜひ依頼されたクエストはこまめに消化してみてください。

▲“キズナグラム”では、住人のプロフィールも確認可能。会いたい人がいつどこに居るのか確認できるのが便利です!

 最後に物語の推しについて語ろうと思いましたが、そこはネタばれになるのであえて触れません。ですが『ゼノブレイド』はのちにWii Uで『ゼノブレイド クロス』、Nintendo Switchで『ゼノブレイド2』が発売されるほどの人気シリーズになっていることからも、原点である本作のおもしろさは折り紙付きです。ここでは“期待値は軽く超える内容とボリュームの作品”だと断言して、魅力の解説をまとめたいと思います。


10年前にこの完成度のRPGが遊べていたことにあらためて感嘆!

 ここからはオリジナル版をプレイしている視点でのレビューになります。10年前のプレイとはいえ、ファンブックの制作を手伝うほどハマっていた作品なので、ストーリーの展開もマップの構造などだいぶ覚えていたわけですが……、正直言って“何度遊んでもおもしろい!”ですね。

 なお、細かい話題ですが『ゼノブレイド2』のセーブデータがあると、本編スタート時に100,000Gを特典としてもらえます。これはかなりのアドバンテージになるので助かりました!

▲UIなどにも調整が入り、装備のフィルタ表示や見た目を維持できるファッション装備の追加など、かゆい所に手が届くとはまさにこのこと!

 同じイベントシーンでも、映像がHD化されてキャラクターのモデリングがより自然になったことで、オリジナル版では少し大人びて見えていたシュルクが、18歳という年相応のまだあどけなさが少し残る顔つきになり、個人的にはかなり“GOOD JOB”ですね。

▲イベントではシュルクがアップになるたびに「様になるな」と、見入ってしまいました。

 また、HD化の恩恵はエリアにも与えていて、遠くまで見渡せるガウル平原などは、オリジナル版よりも広く感じるなど、新たな感動を味わうことができましたね。そんな感動に輪をかけてくれたのが、サウンドのアレンジ版収録でしょう。

 個人的には『ゼノブレイド』の評価を高めている理由として、音楽のウェイトがかなり大きいと感じているので、どんな形でのアレンジがなされるのか楽しみだったんですよ。プレイ中はフィールドBGM、バトルBGMを切り替え可能で、自分はオリジナルをまず3ループくらい聴いて、その後はアレンジをメインにする遊び方で楽しませてもらいました。原曲を知っているからこそわかる変化は聴き心地がよく、どの曲も素晴らしかったです。この贅沢仕様、10年間待っていてよかった!

 さらにうれしい仕様が“Event Theater”の追加でしょう。イベントシーンだけでなく、キズナトーク(追加シナリオはナカマトーク)も回想でき、しかも装備、時間帯、天候までえらべちゃいます。本編で選べなかったパターンの会話が見られるのもうれしい限り。

▲非の打ちどころがない仕様で、まさしく“決定版”ですね!

 最後にイチオシしたいのは、追加ストーリーの“ゼノブレイド つながる未来”。本作クリア後の1年後を舞台に、シュルクとメリア、そしてノポン族の姉弟(ネネ、キノ)が新たな冒険へと旅立つ物語が描かれます。


 こちらは本編をクリアせずとも遊べますが、やはりいろいろと生まれ変わった本編をクリアして、そのテンションのままに始めたほうが何倍も楽しめると思うので、最後のお楽しみに取っておきたいですね。


 なお、追加ストーリーはレベル60からスタートします。“未来視(ビジョン)”やチェインアタックが使えないことや、メンバーが固定されているなど、本編よりも少し歯ごたえがある印象でしたね。とくにメリアの操作になれていないと、少し苦戦する可能性も。なので、本編でメリアの操作に慣れておくことをオススメしますよ。

 最後に少し踏み込んだ話をすると、ノポン族の姉弟はものすごくカワイイです。特にお母さんポジションのネネは、会話のテンションも含めてとってもラブリー。メリアとのやり取りもほっこりすること間違いなしですよ(笑)。

▲新要素であるノポンジャーによる“連携”も、ノポン族好きとしてはたまりませんね(笑)。

 さて、『ゼノブレイド』という作品の魅力をあらためて語りつつ、『ゼノブレDE』のレビューもお届けしましたが、いかがだったでしょうか? 発売から10年経った今も、そしてこれから先の“未来”にも語り継ぐべき名作を、ぜひ手に取ってみてほしいです。

(C)2010-2020 Nintendo / MONOLITHSOFT

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