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発売直前! VR脱出ADV『Last Labyrinth』開発者インタビュー

VR時代の新しいアドベンチャーゲーム『Last Labyrinth』

『Last Labyrinth』は、謎の洋館で車椅子に拘束された主人公が、そこで出会った少女・カティアに指示を出しながら、仕掛けのある館からの脱出を目指すVRアドベンチャーゲームだ。

ゲーム性自体はパズルのような謎解きゲームだが、VRというデバイスを生かしたカティアの存在感など、プロデューサーの高橋氏が長年取り組んでいる「仮想キャラクターとのコミュニケーション」というテーマが盛り込まれている。

今回は、発売直前となる本作について、ディレクター/プロデューサーの高橋宏典氏(本文中は高橋)、ディレクター/ゲームデザイナーの渡邉哲也氏(本文中は渡邉)にお話を伺った。



▲総合ディレクター/プロデューサーの高橋氏(写真左)とディレクター/ゲームデザイナーの渡辺氏(写真右)

テーマは「VR」「キャラクターの実在感」「仮想キャラクターとのコミュニケーション」

――最初に、本作の制作に至った経緯についてお聞かせください。

高橋:
まず、普段私どもはデベロッパーとしていろんなメーカーさんの依頼を受けてゲームを制作しています。そんな中で、やはり自社でひとつIPというと大げさかもしれませんが、オリジナルのゲームを作りたいというのがありました。

加えて私自身がVRというデバイスに非常に可能性を感じていたので、これを使って何かできないかと思ったのが発端です。

――なるほど。オリジナルのゲームで、VRを使ったものを作ろうというのが最初なんですね。

高橋:
さらに、社内には『ICO』等でアニメーターを担当した福山(敦子氏)がいたことで、彼女の素晴らしいアニメーションを活かせるものを作ろう、というものがひとつ。

あとは、私自身過去にソニー・コンピュータエンタテインメントで『どこでもいっしょ』シリーズを作っていたのもあって、何か仮想キャラクターとコミュニケーションを取るゲームを作るというのも内々のテーマとしてありました。

「VR」「アニメーション」「コミュニケーション」の3つが柱みたいになっている感じですね。

――そのテーマから、現在の謎解き脱出ゲームというような形にはすぐ固まったのでしょうか?

高橋:
キャラクターとのコミュニケーションであるとか、生き生きとしたアニメーションを活かすとなると、プレイヤーとパートナーが協力して謎を解いていくというのが面白いんじゃないかと。

最初は謎解きというだけでそんなに緊張感のある感じじゃなかったんですけど、いろいろ突き詰めていったら今の形になりました。今では「怖い」とか「このゲームはホラーですか?」とか言われるような、ちょっとおどろおどろしい感じになってしまって……。「ホラーではないです」と言っているんですけどね。

――失敗したときの演出などは怖いと思います! ゲームの舞台も不気味な館という感じですが、このあたりはどなたがデザインされたのでしょうか?

渡邉:
私です。基本的に私と、もう一人の若手テクニカルアーティストの二人で決めています。最初に東京ゲームショウ2016でプロトタイプ的なものを出展したのですが、そのときからもうカティアがいて、レーザーポインタで指示を出して……という大枠はでき上がっていました。


――「仮想キャラクターへのコミュニケーション」というテーマを先程も仰っていましたが、これを盛り込むにあたってとくに意識されたことはありますか?

高橋:
このゲームは説明が難しいんですよね。ゲーム性だけを説明すると「VR空間で遊ぶパズルゲーム」とかになっちゃうんですが、それだけでは説明した気にならないというか。

――それは凄く感じています(笑)。

高橋:
ゲームのメカニズム自体と実際のプレイフィールに若干ズレがあるというか。先程(インタビュー前に)プレイしてもらったときも、いきなり長考されていましたよね(笑)。これが普通のパズルゲームだったら、「とりあえずダメ元で押してみよう」ってなると思うんですよ。失敗したらその部屋をやり直しになるだけで、特にペナルティはないですから。

ただ、自分の指示に忠実に従った結果、カティアが悲惨な目に遭ってしまう。そういうことへの心の動きも含めて、コミュニケーションとして感じて貰えたらと意識はしています。


▲インタビューの前にプレイさせてもらった際に、最初に訪れたのは汽車の部屋。いきなりの複雑な仕掛けに、インタビューを控えているにも関わらず思わず長考してしまう筆者。早くも世界に没入していました。だって間違ったらカティアが…!

▲だってこんなおっかないところにボタンがあるんだもの! でも時間もないのでとりあえず押してみることに……

次のページ : ゲームの主人公は自分自身!?

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アナーキー矢作

ジャンル・機種問わずゲームばかりしてきました。

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