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【ゲームレビュー】『デビル メイ クライ 5』の進化したスタイリッシュアクションを堪能せよ! カジュアルプレイ派も超やり込みプレイ派も大満足な面白さ!

すさまじく密度の高い3人のプレイアブルキャラ

『DMC5』はシリーズを象徴するキャラクターのダンテ、前作『DMC4』の主人公ネロ、そして本作からの完全新キャラクターであるV(ブイ)の3人が主人公。ミッションによってこの3人を使い分け、無数の悪魔が待ち構えるステージを進んでいく。


▲『DMC5』でプレイヤーが操作できる主人公たち、ダンテ、ネロ、V。全員集団行動が苦手なのか(?)、基本的には単独行動。そのためか複数の主人公で同じミッションを攻略するステージは少ない
 

ネロ、V、ダンテがビジュアル面で三者三様の際立った個性と魅力をそなえているのは、公式サイトのキャラクター紹介を確認してもらえればひと目でわかってもらえると思うのだが、アクション面の違い、個性づけは見た目以上にディープで多岐にわたっている。

さすがに移動や回避といった基本操作は統一されているからゲームプレイ時に混乱はしないものの、敵と対峙して戦闘をする際の感覚はまったく別物。しかも3人全員に数多くのスキルが用意されており、1キャラクターごとのアクションの密度も過去の『DMC』よりも上がっている。

個人的には仮に『DMC5』で操作可能なキャラクターが3人の中でひとりだけだったとしてもフルプライスのゲームとして成立するのでは?と思えるレベルだ。


▲ネロのデビルブレイカーを筆頭に、キャラクター固有のアクション、スキルが充実している
 

まずネロだが、最も操作する機会が多いキャラクターだけあって、レッドクイーン(剣)、ブルーローズ(銃)による通常攻撃はスタンダードで扱いやすい。しかも『DMC4』でネロを象徴する要素だった魔腕の代わりに登場した”デビルブレイカー”によって、過去作のダンテやバージルといった、歴代主人公とはまったく異なる戦い方を身につけている。

ゲーム開始後にまもなく使えるようになるオーバーチュア(電撃を放射して攻撃)、ガーベラ(衝撃波を放つ。空中制御など移動手段としても使える)あたりはクセが少なくわかりやすい攻撃手段だが、新たに手に入れるデビルブレイカーは次第にだいぶハジけた性能になっていくる。

誘導性能の高いロケットパンチを射出する”パンチライン”に、密着して当てる必要はあるが威力が高くて攻撃の持続時間も長い(それでいてネロ自身は動ける)、”ヘルタースケルター”、範囲内の時間を歪める”ラグタイム”など、トリッキーな効果のデビルブレイカーが増えていく。


▲射出されたパンチラインの上に乗っているネロ。この”ロケットパンチサーフィン”を有効な攻撃手段として使いこなすのはそれなりに難しいのだが、隙あらば狙っていきたい気持ちのいいアクションだ
 

すべてのデビルブレイカーが強力な個性を持っているおかげで、武装のインフレが起きづらいのもポイント。同じ”威力の高い攻撃を放つタイプの”オーバーチュア””ヘルタースケルター””バスターアーム”でも微妙に用途が異なり、「やっぱり慣れ親しんだオーバーチュアかな?」という結論に落ち着くシチュエーションも少なくない。

いずれにせよどのデビルブレイカーを選んだかによって同じステージでもプレイの感覚はかなり変化するため、ネロは3人の中でも複数回プレイがとくに楽しいキャラクターといえる。


▲それほどアクションゲームの腕に自信がない筆者のお気に入りは、オーバーチュアと写真の”ローハイド”。上記のふたつは腕が分離しないため攻撃中に大きく移動することはできないが、攻撃範囲が広くあつかいやすい
 

メイン攻撃が剣&銃と、大まかな武器のカテゴリーが以前からネロと同じダンテだが、『DMC5』では大きく差別化。むしろ過去のダンテ自身ともかなり使用感覚が異なるキャラクターへと変化している。

その最たる要因になっているのが、『DMC5』で追加された新しい武装、”バルログ””キャバリエ―レ”だ。


▲外見は渋いナイスミドルになった(?)、『DMC5』のダンテ。しかしアクションに関してはネロ以上ともいえる”ヤンチャ”ぶりを見せる
 

バルログはこれまでのダンテのメイン攻撃だった斬撃よりも、さらに近距離戦に特化した打撃武装だ。バルログを装備中はパンチによる連打(ブロウモード:ボクシング的)とキックによる攻撃範囲広め(キックモード:カポエラ的)のスタイルを任意で切り替えることができ、とぎれることのないラッシュがしかけられるのが特徴。

また、バルログを装備中にはボクシングのスウェーのような動きで攻撃も回避でき、これとパンチメイン→キックメイン→……と構えをチェンジしながらの戦いを組み合わせると、さながら格闘ゲームのようなプレイ感覚に変化する。


▲そのまま格闘ゲームにコラボキャラとして出演しても通用しそうなバルログを装備したダンテ。パンチは超接近戦用、キックは集団戦用(個人的には斬撃より攻撃範囲が広い印象)とメリハリがついているのもすばらしい
 

もうひとつのキャバリエ―レは、バイクを縦に分割、ときには合体させて攻撃を放つ、『DMC5』のアクションの中でも絶大なインパクトをそなえた武装。こちらは攻撃範囲とヒット数、威力が優秀で、複数の敵を短時間で始末できる。

しかしなにより魅かれるのは、その独創的な攻撃モーションと派手なエフェクト、”バイクで轢いている感”を味わえる音といった演出面。攻撃手段として実用性が高く、見た目もネタ要素が強いというよりは、”スタイリッシュ”にまとまっている、非常に『DMC』シリーズらしい武器だ。


▲技の発生は遅めだが攻撃範囲と威力はバツグンなキャバリエ―レ。分離させたバイクで”殴る”だけでなく、合体させて突撃するスキルも存在する
 


▲ダンテには剣、打撃、バイクの近接攻撃のほかにも、複数の射撃武器と、さらに得意なアクションが変えられる4つのスタイルチェンジなど、プレイヤーが自由に切り替えられる武器、システムがとくに多い。シリーズの顔ながら、最もテクニカルなキャラクターにしあがっている
 

残るもうひとりの主人公のVは、武器、アクション(スキル)ともに、これまでの『DMC』シリーズにはまったくいなかったタイプ。自身は瀕死状態の敵にトドメを刺すことと詩の朗読(DTゲージが溜まる)ぐらいしかできず、攻撃や回避は使い魔にほぼお任せというキャラクターだ。

こうして性能だけを字面で見るといかにも玄人好みのキャラクターといった感じがするVだが、使い魔のシャドウ、グリフォンの攻撃がシンプルに強いうえ、V自身は攻撃中もほぼ制限なしに動けるため、実際に触ってみるとあつかいにくさは感じない。

むしろ回避に専念できるシチュエーションを作りやすいため、若干チキン気味(生存重視)な筆者のようなプレイだと、ネロやダンテより安定して高ランククリアーができた。近接戦闘や高速移動を駆使したバトルはできないが、Vでしか味わえない戦い方、スタイリッシュな演出も数多く存在する、独自の魅力を持ったキャラクターになっていると言えよう。


▲シャドウ、グリフォン、ナイトメア、そしてV自身と、フィールド上に味方が最大4体いる状態で敵に対応できるため、集団戦はネロ&ダンテより得意かも!?


▲仮死状態の敵にワープするように連続で接近し、トドメを刺し続けるといったような、V個人がスタイリッシュに決める見せ場も作れる
 

スタイリッシュに”戦いたい”と思わせる絶妙なゲームバランス

ここまで見てきたように、『DMC5』はどのキャラクターを使っているときでもアクションの選択肢が多く、プレイヤーの腕と発想でどこまでも遊びの幅が広がっていく(くり返し同じミッションを遊ぶことが楽しい)作りになっている。

一方で本作のアクションゲームとしての難易度はそこまで高くはなく、難易度デビルハンターやヒューマンでのミッションならば、遠距離攻撃に徹する、ひとつの強い技を使い続ける、デビルブレイカーはオーバーチュア&ガーベラしか使わない……といった、”雑”なプレイでもクリアーは可能だ。


▲時間はかかるが回避と遠距離攻撃を重視して戦えば、死亡のリスクはグッと下げられる
 

しかし『DMC5』をプレイしていると、どうしてもSランククリアー、ひいてはすべての戦闘をスタイリッシュにこなしたい!と思ってしまう。その”魔力”はさまざまな要因、たとえば……、

・秒間60フレームでスムーズに動き続けるキャラクター
・使用武器でプレイ感覚が変わる絶妙なゲームバランス
・ミッション中にロードがほとんど発生しないテンポのよさ

といった要素が絡み合っているからだと思われる。しかし一番大きな影響を与えているのは、戦闘時にリアルタイムで判定される”スタイリッシュランク”の存在だろう。

スタイリッシュランクは基本的に、相手からダメージを受けることなく、こちらはなるべく多くの技を使ってヒット数を稼いでいくと自然と上がっていく。しかし自然にランクが上がるといっても、戦闘をノーダメージで切り抜けるのはけっして簡単ではない。

ダメージを抑えるためには、ザコ敵が相手なら動きをよく見て回避する、ボス戦なら攻撃パターンを覚えるといった、アクションゲームの基本を守ることが必要になり、そこで苦労しつつも自分の腕が上がっていく楽しさも得ることができる。


▲スタイリッシュランクを高い状態で維持するのに最も重要なのはダメージをくらわないこと。時間経過でのランク低下は緩やかだが、攻撃に当たると一気に2ランク前後”スタイリッシュさ”がダウンする
 

一方で攻撃に関しての制約はかなり緩めで、アドリブも効く。より多くの技を使う必要はあるものの、技の繋ぎが甘かったり、与えたダメージが低い、倒すまでに時間がかかった……といった要素がマイナスに働くことはほぼないため、攻めの形はプレイヤーが自由に作っていける。

幸い”自分だけのスタイリッシュアクション”を追求するためのツールはネロ、ダンテ、V、すべてのキャラクターに十分すぎるほど用意されている。ハイスコアやリアルタイムアタックほどは肩肘を張らずに、でもひとつのゲームを”やりこむ”喜びは知ることができる……『DMC5』は、そんな体験ができる絶妙なバランスの作品になっている。


▲スタイリッシュランクにこだわっていくと、デビルブレイカーの並べる順番や、ステージのどこで装備中のものを破棄して次のデビルブレイカーを使うか……といったことにも思いを巡らせることになる
 

プレイし始めたころは背景があまりにリアルすぎて行ける場所とそうでない場所の区別がつきづらい、自由にキャラクターを選べるミッションが少ない……といった不満点もあるにはあった。

しかし前者は慣れで解決、後者は先日4月1日から配信開始が発表された追加無料アップデートのコンテンツブラッディパレスで補完されそうなので、いまとなってはこれといって気になる点はなし。

難しすぎて投げ出す恐れのあるタイプのゲームではないため、本作の(動画を含めた)”絵”を見て興味を持った人ならば、アクションが苦手な人&過去作を知らない人でも十分楽しめるはずだ。雑にもスタイリッシュにもやり込める、『DMC』の集大成、ぜひプレイしてみてほしい。


文●マンモス丸谷

デビル メイ クライ 5

ジャンル:スタイリッシュアクション
対応機種:Xbox One、PlayStation 4Ⓡ 、PC(Steam)
発売元:カプコン
発売日:発売中(2019年3月8日発売)
価格:
・通常版 パッケージ版 6990円(税別)/ダウンロード版 6480円(税別)
 ※PC版はダウンロード版のみ販売
・デラックス エディション 7400円(税別)/PC版は7436円(税別)
 ※ダウンロード版のみ販売
CERO:D

公式サイト
www.capcom.co.jp/devil5/

© CAPCOM CO.,LTD. 2019 ALL RIGHTS RESERVED.

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