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【ゲームレビュー】『サガ スカーレット グレイス 緋色の野望』は何周しても何百時間遊んでも遊び足らない


▲オリジナル版発売から数えて、400時間くらい本作を遊んでいます
 

本作のバトルは、"タイムライン"と呼ばれる行動順序を示すアイコンを頼りに、技や術で戦術を組み立てる。コマンド選択式の戦闘としては、プレイヤー自身の閃きが問われるパズルのようで、何度もプレイしていてもまだまだ新しい発見や試してみたいことが出てくる。

行動順を変化させる素早い技を使って速攻をしかけるもよし、あえて行動順が遅れる技を使って攻撃順序をコントロールし、「連撃」という連続攻撃の準備をするのもいい。一応、セオリーのようなものはあるものの、出てきた相手と、使う武器、術によって、いくらでも戦略は変化する。

そこに、『サガ』シリーズの醍醐味である「閃き」が合わさることで、予想を裏切るようなドラマもたびたび起こる。

タイムアタック的な遊び方はもちろん、武器の種類を絞っても、じっくりとキャラクターを育成しても、どんな遊び方をしても退屈のないゲームプレイを楽しむことができる。


▲下に表示されているのがタイムライン。行動中に、突如「閃き」が発動する、『サガ』シリーズの伝統も本作では健在。閃きが発生すると、一気にプレイヤー有利に傾くこともある
 

ストーリーの表現は、一見あっさりとしている。派手な動きもなければ、イベントCGのようなものもほぼ見当たらない。しかし、プレイするたびに違う選択、違う道順が選べるのが本作の魅力だ。

主人公は4人の中から選択する。彼らの物語はいろいろな道筋を歩みながら、ファイアブリンガーという邪心のもとへと導かれる。

冒険の間に経験する出来事は、プレイヤーが決めた道順や選択によって異なるので、自由度の高い作品といえるだろう。

しかし、こうした仕組み以上に本作のシナリオにおいて強烈な「自由」を感じるのは、多くを語らない物語の中で、プレイヤーが想像をめぐらせる瞬間だろう。

本作では、発生した出来事については比較的丁寧な描写が使われるが、選択肢を選んだあとなどのキャラクターの心を動きについては、何も語られないシーンが多い。そつのない選択肢の対に、おそろしくドライな選択肢があったりする。

その選択肢を選ぶ際の主人公の心のありようや、描かれていない設定などを想像するのは僕たちは自由だ。どんな選択肢を選んでも正解や不正解というものはないので、ゲーム的に無難な選択肢から頭を切り離し、思うがままにプレイしてみるのもいいだろう。


▲プレイヤーは、ゲーム開始時に、主人公を選ぶことができる。選択肢に答えることで、ゲーム側にオススメの主人公を決めてもらうことも可能
 


▲こちらがマップを兼ねたフィールド画面。マップ上にある施設やダンジョンに入ると、イベントが発生することも
 


▲選択肢を選ぶ理由付けは、プレイヤー自信が考えることになる。キャラクターのことを想像して選ぶもよし、ゲーム的に無難なものを選ぶもよし。その結果はさまざまだが、本作には「正解」はない
 

プレイしはじめたばかりのころは、本作が奇をてらった作品であるように感じるかもしれない。フィールドで戦闘は発生せず、どのように育成を進めていいかもわからないかもしれない。なかなかボスのような存在は姿を現さないし、マップ間の切り替えも癖がある。

しかし数時間が経過し、戦闘のコツをつかんだころから、キャラクターの育成や素材集めが楽しくなり、物語が一気に加速して面白くなる。このころには本作の持つ魅力的なエッセンスがじわじわと滲みだしてくるはずだ。

そしてそのエッセンスは、一周や二周のプレイでは吸い終わらない。僕のように主人公を変えてプレイしたり、オリジナル版にはなかった追加シナリオを遊んだあたりでも、まだ終わらないということも十分にあるだろう。オリジナル版にはなかった周回プレイ用の引継ぎ要素も追加されたため、育成をやりこみたいという人も安心だ。


▲最初のプレイ時に、PlayStation Vita版のプレイ経験を問われるアンケートパートがある。ここでクリア済を選ぶことで、本作からの追加要素を最初から最大限に楽しむことができる。未プレイの場合は、素直に未クリアを選ぶことをオススメしたい
 

『サガ』シリーズがたまらなく好きな筆者だが、本作はその中でもとびきり長くプレイしている。『ロマンシング サ・ガ3』や、『ロマンシング サガ –ミンストレルソング-』も数百時間プレイしたが、本作はそれを確実に上回っている。

そう、本作は携帯ハードでもがっつりと遊べる『サガ』なのだ。筆者は最初PlayStation 4版でプレイし、そのあとはNintendo Switchにプラットフォームを変えていまもプレイしているのだが、ちょっと空いた時間がこの作品に持っていかれているのを感じる。

自分にとって満点の作品かというと、少し敵の見た目の種類が少なかったり、もうちょっと音楽のバリエーションを持たせてほしいという希望もあるのだが(音楽そのものは素晴らしい!)、こう感じてしまうのは本作を遊びすぎているからかもしれない。


文●ニシゾノ
 

サガ スカーレット グレイス 緋色の野望
ジャンル:RPG
対応機種:PlayStation 4、Nintendo Switch、Steam、iOS、Android
発売日:発売中(2018年8月2日)
価格:
 PS4、Nintendo Switch、Steam版:5800円+税
 iOS、Android版:4444円+税

『サガ スカーレット グレイス 緋色の野望』公式サイト

© 2018 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. ILLUSTRATION: TOMOMI KOBAYASHI
 

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ゲーム★マニアックス編集部

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