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【ゲームレビュー】対戦格闘ゲーム『ミリオンアーサー アルカナブラッド』を遊ばずに通り過ぎるのはもったいない!

著者:ゲーム★マニアックス編集部

クオリティの高い格闘ゲームを遊ぶと、幸せな気分になる。魅力的なキャラクターに素晴らしい操作性、ついついトレーニングモードに入り浸ってしまう奥深さ。スクウェア・エニックス初の2D格闘ゲームである『ミリオンアーサー アルカナブラッド』が、こんなにも満たされたゲームだと予想していた人が、どれくらいいるだろう。



▲『ミリオンアーサー』シリーズのキャラクターたちが戦う、2D格闘ゲーム『ミリオンアーサー アルカナブラッド』の家庭用版がついに発売された
 

本作は、スマートフォンを中心に展開されている『ミリオンアーサー』シリーズの新たな展開として発表された。シリーズファンに馴染みのキャラクターたちが、熱い戦いを繰り広げる格闘ゲームというわけだ。ストーリーにも力を入れ、本作独自の新たな主人公も設けられている。

さらにゲストとして『聖剣伝説3』の異界型 リース、『叛逆性ミリオンアーサー』から山猫アーサー、『LORD of VERMILION IV』から異界型 咲山小梅、そしてSNKの作品である『THE KING OF FIGHTERS XIV』から異界型 八神庵が参戦している。『ミリオンアーサー』を知らないという人でも、興味を惹かれる豪華なラインナップだ。


▲八神庵vsリース。作品どころか、会社の垣根すら超えた戦いが見られるのも本作の面白いところ
 

この豪華なキャラクターたちが、2D格闘ゲームという舞台で激突する。格闘ゲームはキャラクターを魅力的に描写するのに、このうえないジャンルだろうと思う。A攻撃、B攻撃、C攻撃、そしてしゃがみA攻撃、複数の必殺技、超必殺技、システム行動、勝ちポーズ、のけぞりモーション……。1人のキャラクターに与えられた行動が多いため、動かすのはもちろん、見ているだけでも楽しい気分になる。

ここまでは、多くの原作のある格闘ゲームが成し遂げている。ただ、ここから次のステージ、つまり対戦が奥深く、探求心を刺激されるところまで作りこまれている格闘ゲームというのは、意外に少ない。


▲キャラクターの魅力を掘り下げただけでなく、対戦もつい熱くなるほど面白い
 

『ミリオンアーサー アルカナブラッド』のどこが奥深いのかというと、少しマニアックな話になるがちゃんとい説明するので最後までお付き合いいただきたい。

本作の必殺技コマンドは、2D格闘ゲームでおなじみのいわゆる波動拳、昇龍拳、竜巻旋風脚コマンドが8割くらいを占めている。どのキャラクターを使っても、これらのコマンドを入力すれば必殺技が発生する。超必殺技も、押すボタンの数を1つから2つに変えるものがほとんどだ。

そんな下地があるので、一見派手に見えるコンボやラッシュもある程度練習すれば身についてくる。こう書いてしまうと、そんなに難しいゲームではないから奥が深くないのでは?と思う方がいるかもしれない。

しかし対戦を重ねると、このゲームはキャラクターの個性とシステムを活かして、さまざまな対策や細かな戦術が存在しているということに気がつくはずだ。

『ミリオンアーサー アルカナブラッド』は、『ミリオンアーサー』ファンのために作られたゲームではあるが、格闘ゲーマーのためのゲーマームでもある。原作を知らなくても、戦いの面白さは変わらない。世界観や物語が気になったのなら、この作品から『ミリオンアーサー』に入門しても良いのだ。


▲本作にもいわゆる「強キャラ」は存在するが、他のキャラクターも強烈な個性と深みをもっている。現在最弱キャラクターとされる1キャラを除けば、対戦バランスもなかなか良好だ
 

たとえば、本作には攻撃回避という緊急回避的なシステムがあるが、最初はこれで攻めから抜けられるたびに理不尽な思いをする。あまりにも移動距離が長いため、なかなか反撃ができない。

これをなんとか仕留めてやろうと、いろいろと考えたり調べたりしているうちに、自分のできる操作の範囲の中でキッチリとした対策があることがわかってくる。

本作にはサポート騎士というシステムがあり、これを使うと一見理不尽な連係を組めたりする。本来リスクの高い、無敵技の隙をサポート騎士でカバーするということもできる。

ただ、これもいくつか対策があったりする。もちろん、すべての戦術に対策があるわけではなく、キャラクターの個性があるからこそ「キャラ差」や「組み合わせの相性」は出てくるが、それでも稼働から一年、さまざまな発見があり、教えてもらうことも多かった。

そして家庭用版でトレーニングモードに向き合ってみると、まだまだ知らないことがたくさんあったのだと驚かされる。小さな調べものをして対戦で役立ちそうなことがわかると、それだけでとても心が躍る。

筆者は、ちょっと強くなったときの充実感が病みつきになるほど格闘ゲームが大好きだ。この感覚をひとりでも多くの格闘ゲーマーに、そしてこれから始めるビギナーの方に経験してほしいと思っている(ちょっと乱暴かもしれないが、格闘ゲームは地上戦を重視した立ち回りゲーと、空中ダッシュやコンボが飛び交うコンボゲーに分けられることがある。本作はこの分類でいくと、どちらかというとコンボゲーになるのだが、やってみると意外に立ち回りゲーの面白さも詰まっている。現に筆者の周りでは、立ち回りゲーをメインにしてきたプレイヤーも、コンボゲーに慣れたプレイヤーとバチバチした試合を繰り広げている)。


▲サポート騎士は、ガードしても反撃できないものが多いため、本作の戦術を組み立てるうえできわめて重要な要素となる
 

ビギナーの人はちょっと戸惑うことがあるかもしれないが、格闘ゲームというのは、ある瞬間から急に上達しはじめる。筆者の場合は、通常技から必殺技をスムーズに繰り出す「キャンセル」が手になじみ、ネット上にもたくさん載っているコンボレシピがほどほどにできるようになったころからだ。

もし右も左もわからないという方がいれば、やみくもに対戦ばかりするのではなく、ちょっとずつ楽しいと思える範囲でコンボ練習をしてほしい。使うキャラクターについては好きなキャラクターを使えばモチベーション維持につながると思うが、上達することや対戦を一刻も早く楽しむことを目標にするのなら、使いやすく強いキャラクターを選ぶのもいいだろう。

最強クラスの空間制圧能力で攻撃をガンガン押し付けていけるゼクス、強力な無敵技をと飛び道具を併せ持ちつつも変化球的な戦術も仕掛けられるアーサー -剣術の城-、強烈なガードの揺さぶりで速攻をかけられる二刀アーサーなどはとくにオススメだ。

格闘ゲーム経験者で器用さにちょっと自信のある人は、居合アーサーや盗賊アーサーなどのテクニカルだがポテンシャルの高いキャラクターもいいだろう。新キャラクターもなかなか癖があって、やりこみ要素が無数にある。

この素晴らしい格闘ゲームで、皆さんといつか対戦することを楽しみにしている。


文●ニシゾノ

ミリオンアーサー アルカナブラッド

ジャンル:対戦格闘ゲーム
対応機種:PlayStation 4
発売日:発売中(2018年11月29日)
価格:パッケージ版6980円[税別] ダウンロード版6980円[税別]
プレイ人数:1~2人(オンライン時観戦含み最大6人)
CERO:C

ミリオンアーサーアルカナブラッド PS4版公式サイト 

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