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出し惜しみなしの序盤展開に満足! 『戦場のヴァルキュリア』先行体験会レポート

著者:ゲーム★マニアックス編集部

2018年2月24日に実施された、PlayStation 4版『戦場のヴァルキュリア4』メディア向け先行体験会。製品版でのプレイを通じてついに判明した、そのゲーム内容とは?


7年振りのシリーズ最新作、その出来映えは?

2018年2月24日、東京・千代田区の秋葉原UDX ギャラリーネクストにて、セガゲームスのプレイステーション4用ソフト『戦場のヴァルキュリア4』のメディア向け先行体験会が行われた。

3月21日の発売を前に、2月26日から体験版の配信も開始される同作(ニンテンドーSwitch版は今夏発売予定)だが、この体験会では“製品版”が用意されており、いち早く本編の魅力を味わうことができた。本記事では、おもにそのプレイ内容をお届けする。


 

■シリーズの特徴をおさらい

 

まずはゲーム内容をおさらいしよう。

『戦場のヴァルキュリア4』は、架空のヨーロッパでくり広げられる東西の大国による戦争と、その中で奮闘する若者たちの物語を描いたシミュレーションRPGのシリーズ最新作だ。

シリーズではナンバリングタイトルで3作品発売されているが、時系列は『1』と同時期であり、同作に登場した人物名や作戦名をそこかしこで目にすることになる。と言っても、ストーリー上のつながりはほぼなく、シリーズの過去作品をまったくプレイしたことがない人でも、ストーリーは問題なく楽しめるようになっている。

そして、シリーズの特徴として挙げられるのが以下のふたつ。

CANVAS(キャンバス) :手描きイラストのような描画システム
BLiTZ(ブリッツ) :アクション+戦術シミュレーションのバトルシステム

前者については、ゲーム画面を見ていただければその内容は一目瞭然。一部の効果音や感情表現などを文字や記号で表すといったマンガ的要素も取り入れられており、他のゲームにはあまり見られない、視覚的なおもしろさも体感できる。


後者は、いわゆる戦術系シミュレーションRPGのマップを3D化し、さらに移動や攻撃などの行動がリアルタイムで操作できるという、独特のバトルシステム。慣れるのにややコツがいるが、ゲームに手応えを求める人にはたまらない要素となっている。



▲地形や敵味方の位置を表示した“コマンドモード”で動かすキャラクターを選ぶと、そのキャラクターを実際に動かす“アクションモード”へと移行する

本作のメインとなるのは、BLiTZを駆使する戦闘パート。戦車やさまざまな特徴を持つ歩兵たちをうまく配備し、運用しながら戦いをくぐり抜けていくのだ。


■序盤から出し惜しみナシ! テンポ重視の展開


前置きが長くなったが、ここからいよいよプレイリポートをお届け。

ゲームを開始すると、いきなり一面の花畑が広がるのどかな田園風景からストーリーが始まる。戦いをまえに、たわいもない話に花を咲かせる小隊長のクロード(CV:金本涼輔)と、分隊長のラズ(CV:中井和哉)、カイ(CV:坂本真綾)たち。彼らは皆幼なじみらしく、気の置けない関係だというのがすぐに伝わってくる。だが、ここでは公式サイトに載っていないような、彼らが戦いに参加した事情などの詳しい話はまだされず、早々にチュートリアル戦闘へと突入していく。


▲CANVASの魅力がよくわかるオープニングシーン。色鉛筆のスケッチのような、淡い色使いの美しい光景が堪能できる

チュートリアル戦闘では、ふたつのモードや各兵科の特徴、動かしかたなどが説明されていく。ここで狙撃兵によるヘッドショットのやりかたと、戦車の弱点が青く光るラジェーターであることを学ぶことができる。細かい説明を受けても初見ではやや難しい操作系ではあるので、ここがシリーズ経験者にとってはアドバンテージになるだろう。


▲狙撃兵の活用法や、対戦車兵による戦車との戦いかたを学ぶいい機会となる。間違ってタッチパネルを押してしまうと、行動終了になって涙目……というのもここで学んでおこう
 

チュートリアル後は、いくつかの会話シーンを挟んでいよいよ本格的な戦いへと突入していく。オープニングでの会話もそうだが、ゲーム全体でテンポのよさが意識されているのか、序盤では説明的な要素はそれほど多くない印象だ。

キャラクターどうしの関係性も、細かいところは「先に行けばわかるんだろうな」という感じで、序盤のうちは謎が多い。それらを知るためにも、とにかく早く先に進みたい……と思わせる構成になっている。


▲体のある部位に思わず目が行ってしまうミネルバ中尉(CV:早見沙織)など、魅力的なキャラクターが序盤からどんどん出てくる。シリーズ作品を知っている人には「おっ?」となる名前も……。その詳しい関係や情報は「追って出てくる」ことに。気になる!
 

ただ、細かいところが後回しになっているだけで、気になる要素は出し惜しみされずに序盤からどんどん出てくる。

そのひとつが、本作から新たに登場する新兵科“擲弾兵”である。

第1章の2段階目の戦闘で早くも参戦することになるこの兵科。高いところにもハープーンのような高威力の砲弾をぶち込むことができる、高火力の飛び道具である。


▲狙撃兵ほどの射程範囲はないが、一般兵の装甲ならものともしない高威力の攻撃力を誇る
 

ただ、移動力はそれほどでもなく、攻撃する際にもそのバカでかい武器を展開するためにかなりの時間を要するため、そのあいだに反撃を食らえばアッサリ死んでしまうほどの頼りない防御力の持ち主。防御面だけなら狙撃兵以下かもしれない。

その代わり、狙撃兵では狙うことすらできない遮蔽物の向こうの敵を攻撃できたり、そもそも攻撃の威力自体が高いなど強みも多く、他の兵科で安全を確保してから進ませるなどうまく連動させれば、かなりの力を発揮してくれると思われる。

最初に擲弾兵として部隊に加わるのは、メインビジュアルなどでヒロイン的ポジションで描かれている美女、レイリィ(CV:東山奈央)だ。正統派のビジュアルに、押しが強くやや生意気な性格と、ヒロインとしての魅力は十二分。兵科の有効性以上にいろんな補正が加わって主力になってくれそうだ。


▲主人公のクロードとは昔何かあったらしく、いきなりビンタをかます衝撃的シーンも
 

なお、1章では擲弾兵を使うところ以外は、突撃兵(ラズ)や対戦車兵といった基本的な兵科で力押ししてもある程度何とかなるくらいの構成になっている。

それでも難しいという人は、圧倒的な装甲と、若干狙いはつけづらいものの高い火力を活かしてパワープレイをかませる戦車を前面に出して進むといいかもしれない。本作からは戦車の運用コストが2→1になっており、シリーズ作品よりもかなり使い勝手がよくなっている。

コストの高さもあって、これまではいまひとつ影の薄かった戦車(主人公)だが、本作では主人公らしい活躍も期待できそうだ。


ここまで、セリフもすべて飛ばさずにじっくりプレイして、1章をクリアーするまででだいたい1時間少々。体験版では2章まで収録されているとのことで、だいたい3時間くらいかかる計算だろうか。ゲーム全体のボリュームは不明だが、序盤をプレイしてみて、テンポよく、それでいてボリュームもきちんと確保されているという印象を抱いた。

全体的には、2016年にPlayStation 4で発売された、シリーズ第1作のリマスター版『戦場のヴァルキュリア リマスター』を正統進化させた感じ。初めての人は、BLiTZの操作感を掴むまでやや時間はかかるかもしれないが、チュートリアルも充実しているので問題ないだろう。

世界観、ビジュアル、操作性など他のRPGにはない要素がてんこ盛りで、しかもシリーズを重ねて完成度も上がってきている本作。発売まであと1ヵ月、十分期待していいのではないだろうか。


戦場のヴァルキュリア4』公式サイト

© SEGA

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