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気になるあの伏線の行方は……? 『英雄伝説 閃の軌跡III』の見どころを近藤季洋プロデューサーが語る!

著者:ゲーム★マニアックス編集部

日本ファルコムが誇る、ストーリーRPG『軌跡』シリーズの最新作『英雄伝説 閃の軌跡III』が2017年9月28日にPlayStation 4で発売される。本記事では、シリーズ第1作からプロデューサーを務める、日本ファルコム近藤季洋社長に同作のインタビューを敢行。多くのファンが待ちわびるとともに、どうしても気になっていたさまざまな疑問をぶつけてきた。



▲日本ファルコム近藤季洋社長。『英雄伝説 閃の軌跡III』のプロデューサーも務める

リベール編、クロスベル編の伏線も……

――第1作発売から4年、第3作が早くもリリースされます。ここまで開発を進められての本作の手応えはいかがですか?

近藤季洋氏(以下、近藤) 『軌跡』シリーズとしては初めてPlayStation 4のタイトルなので、開発の環境も大きく変わったところがあります。とくにグラフィック作りはたいへんでしたね。これまでにも増してキャラクターが多くなってしまったので(笑)。それだけに、ユーザーの皆さんにとってもかなり遊び応えのあるものになったのではないかと思っています。

――現時点で、パーティーメンバーだけでもかなりの人数が発表されていますよね?

近藤 そうですね。実際にバトルに参加するメンバーだけで25人以上になっています。そのほか、ストーリー上行動をともにするキャラクターだったりだとか、敵勢力なども含めると、気が遠くなるくらいのキャラクターモデルを作りました。


▲主人公のリィンをはじめ、多くのキャラクターが前作から引き続き登場。さらに新キャラクターも加わり、シリーズ最大の大所帯に

――ファンの皆さんの期待も大きいと思うのですが、そんな中でPlayStation 4単体でリリースされる理由は? PlayStation Vitaなども、まだまだ需要が多そうなイメージもあるのですが……。

近藤 ひとつには、ボリュームがありすぎて容量の問題がクリアーできなかったからなんです。どうしてもPlayStation Vitaだと収まりきらないんですよ。

――まさかキャラクターをリストラするわけにも行かないですしねぇ……。

近藤 そうですね(笑)。あとは、ファルコム作品のファンの方々はPlayStation系のハードを持っている人が多いということ、それに国内はもちろん、アジア・北米方面でも一番期待されているハードということで、PlayStation 4を選びました。もちろん、ほかのハードについては要望があれば、というところです。

――当初、PCで発売を開始した(『英雄伝説VI 空の軌跡』)『軌跡』シリーズも、今年で14年目になります。『閃の軌跡III』の、シリーズ内における位置付けとはどのようなものになるのでしょうか?

近藤 最初に私が作った『空の軌跡』の企画書を見ると2001年と書いてあるので、企画が立ち上がってからと考えると、もう17年もの付き合いになります。やっとここまで来たな、という思いがありますね。もともと『空の軌跡』制作時に描いていた構想では、『閃の軌跡』シリーズまでで全体の物語の6割強が終わるくらいの計算になっています。

――“リベール王国”を舞台に、遊撃士エステル、ヨシュアたちが活躍する『空の軌跡』シリーズ、“クロスベル自治州”で警察の特務支援課に所属する青年ロイドたちの戦いを描く『零の軌跡』、『碧の軌跡』、そして『碧の軌跡』ラストでクロスベル自治州を併合した“エレボニア帝国”で、リィンたち士官学院生が帝国の闇に抗っていく『閃の軌跡』シリーズ……。全部で8作品がリリースされていますが、それで半分強というところですか。

近藤 作品ごとに冒険の規模が違うので、4割残っているからあと何作品、とは言い切れませんが、舞台の壮大さという意味では『閃の軌跡』シリーズはシリーズの中でも最大のものとなっています。単純に冒険する範囲の広さという意味ではもちろん、登場するキャラクターの多彩さ、物語のボリュームでも。

――範囲は確かに広がっていますよね。今回は、同じエレボニア帝国内でも違う地域が舞台になるんだとか?

近藤 前作『閃の軌跡II』まではエレボニア帝国の東側でずっと戦ってきましたが、今回はいよいよ帝国西部がおもな舞台となります。帝国領となったクロスベルにも行くことになるので、厳密には西部+αですが。


▲同じエレボニア帝国ではあるが、前作まで未登場だった西部地域が本作のおもな舞台となる。また、『零の軌跡』、『碧の軌跡』の舞台でもあった貿易都市クロスベルも登場する

――全体的にはどんな流れになっていくのでしょうか。

近藤 物語の前半は、前作のラスト以降ようやく内乱が収まった帝国内で、オズボーン宰相が地盤の整理をしながらも、新たに統治下となったクロスベルや、帝国最大のライバルであるカルバード共和国という外敵、いまだ不穏な空気を漂わせる帝国内部への対策に追われる……という流れになっています。その中でトールズ士官学院の第II分校が設立され、各地に“実習”という形で赴いてさまざまな事件を解決していくことになるんです。

――時系列的にも、『碧の軌跡』エンディングで描かれたクロスベル独立闘争のタイミングにもかかってくるころですし、相変わらず謎の結社“身喰らう蛇(ウロボロス)”もいろんなところで絡んできます。シリーズファンとしては気になるところが多いですよね。

近藤 すでに、元特務支援課のメンバーたち(ランドルフ、ティオ)や結社の面々(鉄機隊など)の登場が発表されているように、そのあたりも物語に深く関わってくるところですので、ぜひ楽しみにしていただきたいですね。

――そう言えば、ランディ(ランドルフ)とティオは登場することが発表された一方で、特務支援課の他のメンバー、とくに前作にも登場したロイドの名前がまだ出てこないようなのですが……。

近藤 なぜ、現時点でロイドたちの名前が出てこないのか? それは、作中でクロスベルに行くと理由が明らかになります。帝国にとって、特務支援課がどういう存在なのかを想像していただけると、わかってくると思います。ロイドはもちろん、エリィやキーア、セルゲイ課長、《風の剣聖》アリオスなどの情報も……。


▲クロスベル編の2作品のメインキャラクターだった、ランドルフとティオ。ランドルフは士官学院の教官に転職しているなど、その行動には謎が多く……

シリーズ最多を更新する登場キャラクター数

――今回はとくに多くのキャラクターが参戦しますが、中でも物語をメインに動かしていくのは誰なのでしょうか?

近藤 今回も中心となるのは《VII組》であり、主人公のリィンです。教官であるリィンのもと、ユウナ、クルト、アルティナたちや、後から参戦するアッシュ、ミュゼなどが遊撃部隊のような形で各地を転戦します。レギュラーとして現《VII組》のメンバーが参戦しつつ、サブ的な位置付けで現在はそれぞれの道を歩み出した旧《VII組》のメンバーたちが加わったり、各地でさまざまなキャラクターがスポット参戦してくれます。あるイベントでは、新旧《VII組》が2班に分かれて共闘するなんてシーンも見られますよ。新旧メンバーである程度マスタークオーツも共有されるので、育成もしやすくなっています。


▲前2作に登場した、“旧《VII組》”のメンバーたちも、成長した姿で仲間に加わる。そのほか、トワやアンゼリカ、ジョルジュといった先輩たちも助けてくれるぞ

 

――まだ発表されていないキャラクターもいるんですか?

近藤 オリジナルのデザインを作ったキャラクターで言えば、パーティーメンバーではないのですが、士官学院の生徒たちが数多く残っています。今回も《VII組》以外の士官学院の生徒たちとの交流要素が入っていまして、これまで同様に楽しめるようになっているんですよ。

――確か、前作では生徒と学院関係者合わせて40人以上いたんですよね! しかし、これだけのキャラクターがいると、ボイス収録もたいへんだったんじゃないですか?

近藤 収録はたいへんでしたね。期間だけでもひと月半はかかったと思います。台本のボリュームもかつてないくらいになりました。シナリオ全体では、前作とほぼ同じくらいで収まったんですが。

――そう言えば、鉄道憲兵隊のミハイル少佐にライバル心を抱かれているクレア少佐の情報も、まだあまり出てきていないようなのですが……。

近藤 もちろん、彼女も出てきますよ。キャストは新たに立てて、出番もかなり多いと思います。

――それを聞いて安心しました。メインキャラクターはだいぶ顔ぶれが変わっていますが、物語の進行形式も前作から変わっていたりするんですか?

近藤 基本的には同じです。カレンダー制で“自由行動日”を利用して街を巡ったりします。ただ、演習地への移動はだいぶスケールアップしていますね。“デアフリンガー号”という特別な列車に乗ることになるのですが、第II分校の生徒が全員乗り込んで、学校ごと移動するんです。ただ、前作までの出来事を経て貴族と平民の対立構造もなくなり、皆で一致団結して演習に臨むようになったのは大きな変化かもしれません。


▲教官も生徒も、全員まとめて輸送してくれる“デアフリンガー号”。何ともスケールの大きな列車だ

 

――今回は人数はもちろん、勢力も多数登場するようですが、それらの勢力はどのように描かれるのでしょうか?

近藤 主人公はリィンなので、基本的に彼がいる第II分校にフォーカスして物語は進んでいきます。『閃の軌跡III』では、これまでと違ってリィンは帝国の一戦力として見られていて、西側で何か事件が起こると政府から緊急要請を出されて出動することがあります。そして各地で敵対勢力と対決したり、これまで出てこなかった新興勢力との出会いを経験していく……という形になります。

その中で、リィン自身はもちろん、第II分校を作ったオリビエ(オリヴァルト皇子)やミュラー、結社《身喰らう蛇》の一員であり『碧の軌跡』から登場した“鉄機隊(デュバリィ、アイネス、エンネア)”、さらには『空の軌跡』シリーズで登場したヨシュアや元帝国貴族のカプア一家ら、シリーズを通じてのキーキャラクターたちの過去も描かれます。全編を通して、かなり密度の高いストーリーが楽しめると思いますよ。

――本当に『閃の軌跡III』は完結するのでしょうか?(笑) と、心配になるくらいですが、ボリュームはどのくらいになるのでしょうか。

近藤 今回のシナリオは一部、二部……という単位になります。ひとつひとつがすごくボリュームあるものになっています。一部からものすごく長いです。しかも、二部はもっと長くて、さらに三部も……という感じです(笑)。クエストや絆イベントもたくさんあるので、クリアータイムは予想が付きませんね。絆イベントは、一周で全員分ラスト直前まで進められるようにしています。最終イベントだけは、ひとりしか選べないようにはしていますが。

――仲間との絆を深めていく絆イベントのほか、シリーズではおなじみのサブ要素は用意されているのでしょうか?

近藤 ミニゲーム、たとえばシリーズ伝統の“釣り”ももちろんできるようになっています。そのほか、第II分校の生徒たちと織り成す“分校クエスト”と呼ばれる部活や悩みごと相談のようなものも用意しました。とくに部活では、意外な人が意外な活動をしていたりするのでお楽しみに。

“選択肢”が増えたバトルシステム

――続いては、『閃の軌跡III』のバトルの特徴を教えてください。

近藤 今回も、シリーズ伝統の“AT(アクションタイム)バトル”を採用しています。行動順を示す“ATバー”を見て、バー上のボーナスを利用したり、そのために敵を倒す順番を変えるなどの作戦を立てながら戦うことになります。基本的な要素は変わっていないのですが、追加された大きなところでは“ブレイブオーダー”があります。これは、連携攻撃“リンクアタック”を成功させると溜まる“ブレイブポイント”を使ってオーダー“号令”を掛けて、各キャラクターに補助効果を発生させるものです。これを使わないときびしいボスもいたりします。



▲バトルの目玉となる新要素、ブレイブオーダー。おもに強敵との戦いで真価を発揮しそうだ

 

――ブレイブオーダーは誰でも使えるんですか?

近藤 初めはリィンだけなのですが、そのうち旧《VII組》を始めいろんなメンバーが発動できるようになります。味方のターンなら誰の順番でも使えるうえ、中には敵の攻撃を反射するような強力なものもあったりして、かなり頼れる存在です。ただ、前作でもあった“ラッシュ”や“バースト”なども同じくブレイブポイントを消費するものなので、どちらを使うのかを考えて戦うことも重要になってきます。

――選択肢が増えたということですね。

近藤 そのほかにも、“ブレイクゲージ”という要素が敵に設定されていて、これをゼロにすることでダメージ量アップや100%“体勢崩し”が発生する“ブレイク”の状態にできるようになりました。ブレイブオーダーの中には、“ブレイク率300%アップ”のようなものもあって、ふたつを活用することでもだいぶバトルが有利になります。また、コマンド入力自体も従来のカーソルを合わせて決定する“リングコマンド”方式から、○△□×ボタンに各コマンドを割り当てる“ダイレクトコマンド”方式に変更し、よりスピーディーなバトルを楽しめるようにしました。

――カットインなど、演出面はどうでしょう?

近藤 カットインは、今回も各Sクラフトに用意しています。PlayStation 4になったこともあって、演出はかなりパワーアップしていますよ。ちなみに、継続して参戦するキャラクターは、かつてSクラフトだった技が通常のクラフトになったりしていて、そんなところにも成長の跡が見られるようになっています。成長といえば、アガットは精神的にもだいぶ大人になりましたね(笑)。昔はレーヴェなどにすぐ突っかかっていたのが、今回はティータとのことを冷やかされても、軽く受け流したりしていますから。


▲カットインも挿入される超必殺技の“Sクラフト”。もちろん、シャーリィのように一部の強敵も使ってくる

 

――それはそれで物足りない気もします(笑)。

近藤 非常に頼もしくなりましたよ、彼は。ほかにも、ラウラが父親から奥義を引き継いだりしているなど、旧《VII組》のメンバーもより力強さを増しています。

――このインタビューを通じて、ゲーム内で確認しなければならないことがたっぷりとできてしまったのですが、果たして本当に今回『閃の軌跡』シリーズは完結するのでしょうか?

近藤 それもゲームで確認してください(笑)。『軌跡』シリーズ自体はまだ続いていくので、シリーズ全体が完結するということはありませんが……。

――では話を変えて、今後のシリーズ展開について展望があれば教えてください。

近藤 ついにこれまで謎に包まれた存在だった“カルバード共和国”も、少しずつ明らかになってきました。そろそろ共和国を描く物語もやらないといけないなとは思っています。技術的にも、帝国側の“ARCUS”とは異なる体系のオーブメントがあったりもするので、また違ったものをお届けできるのではないでしょうか。

――それでは最後に、本作のアピールをお願いします。

近藤 PlayStation 4になったことで、表現手段が豊かになりました。視線による演技ができるようになったんですよ。街のキャラクターに話し掛けても、身長差があると見上げたり見下ろしたりして視線を合わせてくれるようにしました。街の住人たちとのイベントもこのシリーズの魅力ですが、そういったところにも注目していただきたいですね。

また、シリーズ全体でももっとも壮大な物語だった帝国編ですが、前作で出てきた“黒の史書”の謎などもここでようやく明らかになります。作品全体のボリュームもありますし、魅力的なキャラクターもたくさん出てきますので、RPG好きの人は、ぜひ手に取ってください。よろしくお願いします。

(C)2017 Nihon Falcom Corporation. All rights reserved.

 

この記事のコメント

さくらさん 2017-09-16 02:21:07

まだまだ続くのかぁ~

RPG大好きさん 2017-09-16 12:01:21

今作はクリアまで何時間くらいかかるんだろ 100時間ガッツリ遊びたい

さん 2017-09-16 14:03:05

rizさん 2017-09-16 14:03:34

閃の軌跡Ⅱは本当につまらなかった

.さん 2017-09-16 14:46:47

もっと早くPS4に出してほしかったわ 閃1、2はVITAとPS3でスルーしてたから 両方PS4でリマスターしてくれんかな

光洋さん 2017-09-17 01:09:16

閃シリーズはもうそろそろお腹いっぱい。閃3で閃シリーズは完結して次のシリーズに移行してほしいね。 閃が嫌いなわけじゃないしむしろ好きだけど。

トルエムさん 2017-09-17 09:02:42

完結してほしいし、クロスベル解放までゲームで描いてほしいですね。Vita版はグラフィックがショボくなっていいので、処理落ちないように。とにかく、三年ぶりの続編で楽しみ過ぎます!

.さん 2017-09-17 19:31:07

容量の問題をクリア出来なかったって言ってる訳だからVita版を待ち望んでる人は諦めた方がいい。 今後のシリーズの事も考えるとps4を買った方がいいね。

さん 2017-09-17 21:49:28

期待してます!

さん 2017-09-17 23:58:27

SEGAからの圧力に屈しないでください

さん 2017-09-19 20:34:17

どうせ来年に続編出すんだろ、このクソゲー

(´・ω・`)さん 2017-09-21 01:13:58

次シリーズでは絆システムはなくしてほしいなー。あとオーブメントも属性値に戻しといてほしい

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